会社情報リスク管理
当社グループでは、戦略目標を達成するにあたってのリスクを統合的に管理することを通じ、持続的に企業価値を向上させることを目的として、エンタープライズ・リスク・マネジメント(以下、ERM)態勢を整備し、これをベースとした経営を行っています。


リスク管理の基本方針

当社グループは、リスク管理を経営上の最重要課題のひとつとして位置付けたうえで、リスク管理に係る方針・規程を取締役会において定め、これに基づいて適切なリスク選好と、リスクの把握、評価およびコントロールを行うことにより、健全性を維持したうえでの収益性の向上を図っています。また、リスク管理は企業価値向上の鍵であるとの認識のもと、リスク管理態勢の高度化に向けた取り組みを継続的に行っています。


リスク管理の体制と方法

リスク管理体制
取締役会において決定したリスク管理に係る基本方針のもと、持続的な企業価値向上のためのプロセスであるERMに関する規程および個別リスクごとの管理規程を同じく取締役会において定めています。そのうえで、リスク管理に係る重要事項に関しては、取締役会等において審議・決定するとともに、リスクの状況についてリスク管理部門から取締役会等へ定期的または随時に報告することにより、取締役会等が組織全体および個別のリスクを的確に把握できる体制を整備しています。
さらに、全社的・リスク横断的な視点からのリスク管理の実施を目的としてERM委員会を設置し、重要なリスク管理に係る事項はERM委員会における確認がなされたうえで、取締役会等へ付議を行う体制としています。
以上のリスク管理体制に対しては、監査部門が独立した立場からその有効性について検証・評価を行っています。
なお、リスク管理態勢の高度化に向けた迅速な対応を目的として2018年6月にERM推進室を設置しました。

■リスク管理体制

統合リスク管理
各リスクを統合的・包括的に捉えた管理(資産負債の総合的管理を含む)を推進するため、リスク管理統括部門を設置しています。リスク管理統括部門は、再保険引受リスクおよび資産運用リスク等を統合したリスク量を確率論的手法により計測し、中長期的な観点も踏まえた資本十分性やリスク・リターンの評価・確認を行っています。さらに、ストレステストとして、再保険会社としての経営に重大な影響を及ぼす可能性のある大規模な地震の発生や大幅な株価の下落などのシナリオに基づき、通常の予測を超えるリスクが顕在化した場合の影響を分析・評価し、資本十分性や事業継続性の検証に活用しています。
また、定性的な管理として、当社グループ全体のリスクプロファイルを把握するため、エマージング・リスクを含むリスクの網羅的な特定を定期的に行い、発生頻度と影響度の観点から分類することにより、その重要性を評価しています。

個別リスク管理
個別に管理すべきリスクについては、再保険引受リスク、資産運用リスク、オペレーショナルリスク、海外拠点リスク、責任準備金及び支払備金の積立リスクに区分し、各リスクに適切に対応すべく、それぞれ個別リスク管理部門を設置しています。個別リスク管理部門は、リスクの特定、評価、モニタリングおよびコントロールといった基本プロセスを通して、営業部門を含む関連部門との連携のもとで各リスクの特性に応じた管理を実行しています。


ERMに基づく事業運営(リスクアペタイトフレームワーク)

再保険市場では激しい契約獲得競争が続き、金融市場においても依然として低金利の状態にあるなど、当社グループを取り巻く事業環境は厳しい状況にあるといえます。また、事業展開に伴う保有リスクはますます多様化・複雑化しています。
こうした状況のなか、当社グループでは、グループの資本・リターン・リスクを適切に管理することを通じ、健全性を維持しつつ収益性の向上を図るためのERMの枠組みとして、リスクアペタイトフレームワークを整備しています。

■リスクアペタイトフレームワーク

リスクアペタイトフレームワークでは、まず、グループ全体および事業別のリスクテイクの方針をリスクアペタイトステートメントとして明示し、この方針のもとにグループ全体および拠点・事業別の事業計画(資本配賦に基づくリスク・リターン計画を含む)を策定します。この計画に基づいて、事業を遂行するとともに、定期的にその結果である業績について評価・分析(資本配賦に基づくリスク・リターン評価・分析を含む)を行います。また、こうした業績の評価・分析の内容はその後の方針や計画の策定において反映されることとなります。当社グループでは、こうしたサイクルを繰り返すことによって、高い健全性を維持しつつ継続的に収益性の向上を実現していくことをめざしています。


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